こんちゃす!20代ひよっこ投資家るしふぁー(@rushifer_hiyoko)です。
今回の記事は、あえて株価が好調な銘柄に注目せずに、株価が一定期間ヨコヨコだけれど、上昇しそうかな?休養ばっちりな銘柄に注目して紹介していこうと思います。
紹介するのは、以下の銘柄です。
- SQ(スクウェア)
SQ(スクウェア)の注目すべき点は以下の通りです。
- 中小企業向けカード決済サービス:シェア25%でNo.1
- 売上高$4.68B(前年同期比+143%増)
- 純利益$240M(EPS $0.34)
これからも株価が上昇するのでしょうか。まずは、事業内容を見ていきます。
SQ(スクウェア)の事業内容
さらっと事業内容を紹介します。SQは、新興フィンテック企業です。金融の部分で様々な改革を打ち出しています。主に、2つの事業があります。それは、PoSシステムとCash App(個人間での送金機能)です。
PoSシステムは、中小小売店などを中心に利用されており、電子決済機能をもつシステムです。(クレカやGoogle payやQuick payなど)
チェーン店ではないアイスクリーム店で使われていました。
個人経営で決済サービスを導入する場合、通常であればかなり高いコストが発生します。しかし、SQ(スクウェア)のPoSシステムは決済ごとに手数料を支払うモデルとなっています。
手数料はこんな感じ。
続いて、Cash App(個人間での送金機能)です。
これは若年層向けに始められたサービスであり、個人間で自由に送金することができます。口座番号などで管理しており、銀行のような機能を備えています。このアプリを利用することで、給料の支払いなども行うことが可能です。
また、Cash Appにはビットコインの売買機能や定期買付機能などのサービスもあります。SQ(スクウェア)は大量にビットコインを保有しており、これが株価に影響を与えている要因の一つであります。(後述)
SQ(スクウェア)の株価
株価は上記の通りです。2021年以降はヨコヨコとしています。
SQ(スクウェア)の株価ヨコヨコ要因
ここで、株価ヨコヨコ要因を二つ挙げます。
- ビットコイン売上の不安定さ及び決算への影響
- BNPL(Buy Now Pay Later)の活況による競合環境の変化
- ビットコイン売上の不安定さ及び決算への影響
先ほども少し触れたのですが、Cash Appにはビットコインの売買機能を導入しており、これが少なからず株価に影響していると考えられます。ビットコインは、値動きが激しい商品です。ビットコインが上昇すれば追い風を受けるでしょうが、もし、暴落してしまったら、かなりの影響を受けるでしょう。
投資家は「不安定要素」を嫌います。
週足チャートを見てみると、4月12日の週で703万をつけ、7月19日の週で315万をつけています。たった3ヶ月で50%以上下落しています。
たった数ヶ月で50%以上下落、、、
かなりの下げだ。
ビットコインはかなり値動きが激しいよね。
SQに投資するにあたって注目するべき点だよね!
また、第2四半期決算で、保有するビットコインで減損処理$45Mを計上している。これは、売上高($4.6B)の100分の1であるため、そこまで影響はありませんでしたが、将来的にビットコインが暴落する局面で、SQ(スクウェア)の買いタイミングによるものの、多少影響を受けそうです。
- BNPL(Buy Now Pay Later)の活況による競合環境の変化
2021年になって、BNPL(Buy Now Pay Later)が活況となっています。
BNPL(Buy Now Pay Later)とは、後払い決済サービス、すなわち「先に購入し、後で支払う」を意味します。クレジットカードの与信情報を使用せずに独自のスコアを利用します。→ クレカを利用できない層にも大きく普及する可能性。
これを積極的に取り入れている企業も増えています。
代表的な企業は、AFRM(アファーム)です。 ミレニアル世代やZ世代に広く普及しており、売上+67%、Active user+60%増加している勢いのある企業です。
綺麗なカップを形成し、最高値を更新しているいいチャートです。
BNPLの活況を受け、SQ(スクウェア)は、オーストラリアのフィンテック企業Afterpayを$29Bで買収しました。Afterpayは、BNPLを導入しており、無利息で分割での後払いが可能となります。
しかし、オーストラリア中銀の報道よりBNPL企業の規制報道がニュースとなり、加盟店手数料を消費者に手数料を転嫁できない方針を発表しました。これにより、SQの株価-4.53%下げています。
あらら。この報道はSQにとって痛手だね。
理由として、AFRMは消費者から手数料を取っていない
のに対し、SQは消費者からも手数料を取っていることが
挙げられるね。
SQ(スクウェア)の業績
続いて、SQ(スクウェア)の業績を見ていきます。
まずは、前回の決算を振り返っていきます。
2020年第2Q
予想EPS $0.31 → $0.66 ⭕️
予想売上高 $5.5B → $4.68B ❌
売上高が下回っています。
これまでの業績を振り返ってみましょう。
EPSは確実に予想を上回っています。
過去4年のデータを見てみると、綺麗な右肩上がりです。
次に将来の業績予想を見ていきます。
十分な成長力です。
次に、年単位での業績予想を見てみると、
前年同期比に注目してみてください。予想売上高は伸びているものの、前年同期比は、2022年+11.70%と格段に鈍化しています。企業が大きくなっているとはいえ、ハイグロース株と言う観点から見ると、看過できない数値だと言えます。
ここで、業績についてまとめてみます。
- 直近決算はミス
- 過去の売上高は右肩上がりで、EPSに関していえばコンセンサス予想を上回っている
- 将来の売上高は2021年まで大きく上昇する予想であるが、2022年には鈍化する予想
総括
これまでの記事を振り返ってみて、最後にまとめておきます。
これらを踏まえて、投資をするべき対象か検討が必要だと思います。
私が、もしこの銘柄に投資をするとするならば、次回の決算を確認した上で、なおBNPLの環境を常に追う必要がありそうです。(私はこの銘柄に投資していないです。すいません、、、)
正直、今の状況で手を出しにくい銘柄かなと感じます。
それでもなお、将来性を信じられる方は投資をしてみてもいいかもしれませんね。
最後に、他銘柄についても分析をしていますので、ぜひ読んでみてください。
ではでは。
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