こんちゃす!20代ひよっこ投資家るしふぁー(@rushifer_hiyoko)です。
今回は、monday.com(マンデイドットコム)という会社を分析していきます。
- 2019年の通年売上高は$78.1Mに対し、2020年の通年売上高は$161.1Mで、売上高成長率は106%である。
- 企業顧客は470社(前年同期比+226%)
- 獲得可能な市場:$56.1B→$87.6Bまで拡大(2021年から2024年)
monday.com(マンデイドットコム)を利用することで、プログラミング技術がなくても、顧客管理やソフトウェア開発など作業管理ツールやソフトウェア管理ツールを自分の会社で構築できます。
と、一言で言っても理解することは難しいですよね。
詳しくmonday.com(マンデイドットコム)を銘柄分析していきます。
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monday.comはどんな会社!?
monday.comについて
monday.com(マンデイドットコム)は、組織のニーズに合わせたアプリや作業管理ツールを構築するためのプラットホームを提供しています。このプラットフォームを「WorkOS」と呼んでいます。
WorkOSの魅力は、ノーコード・ローコードで利用可能なところです。これは、プログラミング技術がなくても、誰でも手軽に使用することができます。
monday.comは、個々の企業に応じ、200以上の既成のテンプレートを組み合わせて使うことができます。これらのテンプレートを組み合わせることで、自社組織にあったワークフローをカスタマイズすることができます。
これらのカスタマイズされた情報は、実際のプロジェクトの内容に沿って、リアルタイムで同期されます。
同期された情報は、チームメンバーへの通知、ファイルの追加、ボードのリンクにより簡単に追跡することが可能です。時間を節約し、全ての稼働状況を把握することで、効果的かつ効率的な組織を運営することを可能にします。
また、カレンダーやスケジュール内容を自分が確認したいデータの形に変換して確認することができます。(上の画像の例で言うと、Timelineのカラー部分を変形させると、スケジュール内容をテキスト形式&円グラフ形式で確認することができます。)
カラフルな形式からシンプルな基本形まで様々なものがあります。
もちろん、PCのみではなくスマートフォンでも使用可能です。リモートワークなどで働き方が多様になった社会にも対応しています。
monday.comの顧客基盤と導入事例
まず、monday.comの顧客数ですが、127000ほどいます。
続いて、以下の企業が主な顧客例です。
UberやAdobeなどの大企業を始め、Abbottなどの薬品株なども顧客にいます。多岐にわたる業種で利用されていることがわかります。
続いて、導入事例をいくつかご紹介します。
- Telefonica:顧客に表示される広告の配信について、30%ほど効率的に配信できるようになった。
- McChrystal Group:monday.comの採用により、売上が60%ほど向上。
- SeerInteractive:社員の勤務時間が平均1.6時間節約に成功している。
このように成果が出ている企業もいくつかみられます。
monday.comの製品の機能について
monday.comの製品がそれなりにお客さんに恩恵を与えている
ことは、分かったわ。けれど、この製品のどこが魅力なのかしら。
これから、詳しい製品の機能について紹介していくよ。
自動化及び外部ツールと連携が可能
WorkOSを利用することで、業務の自動化をすることができます。設定も簡単で、コードフリーオートメーションを設定することで、数分でカスタマイズ可能です。また、自動化の機能として、設定期日が到達したら、即座にメールを送信及びタスクが完了すればリアルタイムで更新されます。
さらに、monday.comは、すでに使用しているアプリ(ツール)と連携することができます。対応アプリの一例を挙げておきます。
他にも、顧客管理のツール(Salesforce)やマーケティング(Facebook Ads)など様々な分野のアプリと統合することが可能です。
リアルタイムのデータ更新により、意思決定を迅速化
monday.comは、カスタムダッシュボードを作成し、進捗状況やタイムライン、予算を一目で追跡できるツールがあります。
基本的な概要から細やかな内容まで、簡単に見ることができます。
また、データツールを利用してタスクの割り当て、優先度、ファイルの共有、従業員の仕事の進捗具合などをいつでも確認できます。カスタマイズされたダッシュボードは、瞬時に同期され、組織目標に沿って作られます。
様々な分野で利用可能
monday.comのプラットフォームは様々な分野で利用が可能となっています。以下例をあげておきます。
- マーケティング
- 営業・顧客管理
- IT
- ソフトウェア開発
- プロジェクト管理
- 在庫追跡
多分野の機能が揃っているため、どの業種の企業にも柔軟に対応できるプラットフォームを形成しているといえます。
monday.comの業績
2021年第2Q決算について
まずは、IPOして直後の決算(2021第2Q)の結果です。
- 売上高 $62.1M → $70.6M ⭕️(+94%)
- EPS -$1.00 → -$0.26 ⭕️
売上高ガイダンス
- 2021年第3Q $66M → $74M〜$75M ⭕️
- FY2021 $259M → $280〜$282M ⭕️
売上高、EPS、ガイダンスともにクリアしています。
ここで、conference call (質疑応答)で気になった点をまとめておきます。
- 地理的売上の内訳は、米国:48%、米国外:52%
- 2021年下半期も多額の投資及び研究開発及びマーケティングを積極的に行う
- コストを生じてでも、積極的に投資を行うという強い姿勢
売上高
続いて、売上高の推移を確認していきます。
売上高は右肩上がりに増加しています。(前年同期比80%以上の成長)
なお、年全体の売上について、2019年の売上は、78.1百万ドル(+141%)、2020年の売上は、161.1百万ドル(+106%)となっています。
驚異的な成長力です。
monday.comのリスク要因
monday.comのリスク要因についても触れておきます。
- Work OSに含まれる機能のソフトウェアの競合激化
monday.comが展開している事業は、競争が激しく顧客の減少、収益の低下を引き起こす可能性があります。
競合他社の例として、以下のものがあります。
- プロジェクト及び作業管理ソルーションを提供する企業:Asana、Wrike、SmeartSheetなど
- 顧客管理ソルーション、ソフトウェア管理ツールなどを提供する企業:SugerCRM、Workday、Atlassianなど
群雄割拠の競合環境と言えます。
- イスラエルの政治的及び軍事的状況が当社に影響を与える可能性
monday.comは、イスラエルのデルアビブに本社があります。さらに、monday.comの従業員または役員はイスラエル出身者で構成されています。したがって、イスラエルの経済的及び政治的状況やイスラエル周辺諸国の軍事的リスクが当社に影響を与える可能性があります。
また、monday.comのコンサルタントもイスラエルに居住している人がいるため、イスラエル情勢により、経営状況に悪化させる可能性もあります。
- monday.comのシステム及び顧客データへの不正アクセスの可能性
monday.comのプラットホームでは、顧客の財務、個人情報、ビジネス戦略など機密情報が使用されています。悪意のあるコード(ウイルス)や従業員による盗用などのサイバーセキュリティ関連する脅威があります。
monday.comの株価
最後に、monday.comの株価を見ていきます。
最後に
今回は、monday.comという企業を調べてみました。
時価総額も16B程で、小さい会社ですが、これから注目に値する企業だと思います。業績も好調でビジネスモデルも面白そうだから、ぜひ投資の検討をしてみてもいいかもしれません。
ぜひ、少しでも参考になれば嬉しいです。
ではでは。
※あくまでも、特定の銘柄を推奨するものではありません。
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