こんちゃす!20代ひよっこ投資家るしふぁー(@rushifer_hiyoko)です。
今回は、テーパリングと金利引き上げによる株価の影響について、記事を書いていこうと思います。
この記事を読んでいる方は、資産運用をされている人が多いと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
【こんな人に記事を読んでほしい】
- テーパリングや金利引上げの影響により、株価にどの程度影響を受けるか知りたい人
- 株価上昇し過ぎて、テーパリングや金利引き上げによる暴落が怖い人
- 株は買ってみたいものの、テーパリングのニュースを見て、買うことができてない人
テーパリングとは
テーパリングとは、中央銀行が行ってきた金融緩和政策を段階的に縮小させていくこと。つまり、国債などの買い入れによってお金を市場に供給する政策を、少しずつ縮小させることを指します。
テーパリングが行われると、市場に供給するお金の量が減ってしまうため、市場参加者(投資家)にとってネガティブな印象を与えます。
過去、テーパリングの影響でその前後は株価に影響を与えています。
テーパリングによる金融引き締めを段階的に推し進めてから、金利引上げに移っていきます。
基本的に、テーパリング→金利引上げの順序です。(※ただし、ジャクソンホールにて、パウエル議長はテーパリングと金利引上げに明確な関連性はないと明言しています。)
テーパリング怖いな…
ここからは、テーパリングによる影響と過去のデータと
照らし合わせて調べていくよ。
米国雇用統計について
テーパリングと米国雇用統計には密接な関係があります。
雇用統計の結果がいいと、テーパリングの可能性が高まり、株は基本売られます。
一方、雇用統計の結果が悪いと、テーパリングの可能性が低くなり、株は買われます。
今回の9月米国雇用統計の結果は、
雇用者数の人数が大幅にショートしています。失業率は予想に一致です。雇用者数の結果が悪かったため、基本的にはテーパリングが行われる時期が遠のいたことを示しています。この結果により、9月21、22日のFOMCにテーパリングが行われる可能性が低くなったといえます。タイミングとしては、11月に持ち越しされたというのが自然なストーリーです。
理由として、デルタ株感染拡大が挙げられます。しかし、ここで注目したいのが米国債10年利回りです。雇用統計が発表された9月3日時点で米国10年債利回りが+3.19%上昇していることがわかります。これは、デルタ株感染拡大が一時的だと判断した結果でしょうか。(もし、デルタ株感染拡大の影響が大きいと予想されるならば、利回りは下がりそうですが…)
ここで意識されるのは、インフレです。デルタ株蔓延している状態では、金利引上げは愚かテーパリングを行うことは難しい状態のため、金融緩和の状態を維持する必要があります。こうなると、インフレリスクも高まってくるわけです。
ただし、ジャクソンホールにて、インフレは一過性のものであり、一部品目に偏っていることが原因であるとパウエル議長は明言しています。
とはいえ、今後、インフレ状況に注視する必要はありそうです。
【検証】過去のテーパリングによる株価への影響
ここまで、長々と雇用統計による影響を話したわけですが、これはあくまでも短期的な時間軸でのお話です。
テーパリングによる株価への長期的な影響はあるのか、リーマンショック時のデータに基づき検証していきたいと思います。
期間は2013年12月から2014年の10月。この期間のデータを見ていきましょう。
グラフはS&P500のものです。テーパリング終了時、一瞬の調整はあるもののテーパ期間は基本右肩上がりです。
あまり影響はないといえます。
【検証】金利引上げによる株価への影響
続いて、金利引上げによる株価への影響を見ていきます。
2014年10月にテーパリングを終え、その約1年後の2015年12月から金利引上げを行いました。
その期間は、2015年12月から2019年です。この期間のデータを見ていきます。
画面左側、黒枠で囲んだところが金利引き上げによる影響です。
3ヶ月ほどで7%ほどの影響を受けていますが、株価は右肩上がりです。(なお、2018年の大きな下げは米中貿易摩擦によるもの)
まとめ
以下、私が調べてみて感じたことをまとめておきます。
- テーパリング及び金利引上げが行われた年は、年単位で見てみると右肩上がり
- 数ヶ月単位では、5%前後の調整があるといえる。(特に金利引上げ時が顕著)
これらの結果に準ずると、テーパリング時は短期的には調整をするのも覚悟で、手仕舞いをするのか、はたまたホールドをし続けるのかは、自分自身の投資戦略に左右されそうです。
長期目線で投資をしている人は、気にしなくてもいいと思います。私は、インデックスについては、愚直に積立て行こうと考えています。
ただし、あくまでも過去の検証による結果なので、過信しすぎるのもよくないと思います。
参考までの結果と捉えてください。
ではでは。
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