こんちゃす!20代ひよっこ投資家るしふぁー(@rushifer_hiyoko)です。
今回は、Datadog(データドッグ)という会社の銘柄分析を行っていこうと思います。この会社は、システムのモニタリングサービスを提供してくれている会社です。
- 2022年第3Q売上高は$436.5M。前年同期比+61%を記録。
- ARR(年間決まって得ることのできる売上高)$100K以上の大口顧客約2600社となり、前年同期の1800社から+44.%増
- 営業キャッシュフローは$83.6M、フリーキャッシュフローは$67.1Mを達成。
- 8月4日、Seekret買収。APIオブサービリティのアクセスをすることが容易となった。
- 11月3日、Cloudcraft(AWS内の構成図を自動的に更新するサービスを提供)を買収。
- 新製品オブサービリティパイプラインの運用開始。組織はより細かくデータを制御できるようになる。
2022年、ウクライナ戦争により市場が不安定な中、グロース株に注目が集まっています。その中でも、Datadog(データドッグ)は決算良好で優良なグロース株です。
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それでは、Datadog(データドッグ)を紹介していきます。
DDOG(データドッグ)について
Datadog(データドッグ)は、ソフトウェア運用において、アプリをモニタリングおよび分析、セキュリティ面などの強化を行う会社です。
アプリをモニタリング??
難しいな、、、
ビジネスを行う上で、IT機能を強化は必須。
売上高向上などのパフォーマンス上昇のため、必須のサービスを提供してるよ。
データドッグの導入メリットとして、ざっくり説明すると、サイトの表示速度が早くなったり、売上高上昇などの業績パフォーマンス向上が挙げられます。また、瞬時に自社システムでの異常を検知でき、迅速な対応が可能となります。
主な事業内容については、後に記述をしていきます。
Datadog(データドッグ)の顧客
データドッグのサービスを利用している顧客は多くいます。有名企業で例をあげると、アマゾンのAWSやマイクロソフトのAzureなどで利用されています。
下記は、データドッグを利用している企業の一例です。
馴染みのある企業で言うと、サムスンやSONY、ロイヤルダッチシェルなどで利用されていることがわかります。
ここで、実際にプラットフォームで導入されている例を紹介します。
- SONY:Playstationネットワークで使用。サーバーで障害が発生した時、迅速に原因を究明することが可能。人的リソースの最小限化にも成功。
- アマゾン(AWS):サービスマップを使用し、データベース間の依存関係を可視化することができる。また、AWSへの移行前及び移行中のパフォーマンスをチェックすることも可能。
- Google Cloud:ストリーミングされる全てのデータを収集して統合することで、複雑なGoogle Cloudサービスをサポートすることが可能。
このように、ビッグハイテク企業から新興企業まで、幅広くデータドッグのサービスが利用されていることがわかります。
また、業種でいうと、以下の分野でサービスが利用されていることがわかります。
さまざまな分野で利用されていることがわかります。
Datadog(データドッグ)のビジネスモデル
それでは、データドッグのビジネスモデルを紹介していこうと思います。
以下の項目に分けて紹介をしていきます。
- 製品
- ログ管理
- APM
- Digital experience
- Security
- Platform
製品
まずは、データドッグの製品を紹介していきます。データドッグは、SaaSベースでモニタリング機能を持つ製品を提供しています。
例を出すと、インフラストラクチャー(どの国で使用されているか、予想トラフィック数など)からネットワークパフォーマンス、ネットワークデバイスのモニタリングを持つ製品を多岐に渡り展開しています。
これらの製品は、導入が簡単で専門的なサービスや広範なトレーニングは必要としません。クエリ言語などの知識も必要とせず、直感的なユーザーインターフェーズを使用し、組織全体で利用することを目指します。
何万ものインフラストラクチャ要素を可視化することができ、設定なしに追跡することが可能です。
また、ネットワークパフォーマンスモニタリングの製品では、アプリでのネットワークのトラフィックをリアルタイムで可視化し、問題の根本原因を調べることが可能です。
ログ管理
ログを素早く検索、分析し、トラブルシューティングやデータ調査のために使用します。全てのサービス、アプリ、プラットフォームからログを収集し調査を行います。
APM
APMとは…アプリケーションやシステムの機能を精密に分析し、機能低下を防ぐために管理すること。これにより、ユーザー離れを防止したり、障害に対し迅速に解決することを可能とする。
データドッグのAPMでは、サンプリング・不可能領域・特別な制限なしでエンドツーエンド(二者間の通信経路)の分散型トレーシングを提供します。分散型トレーシングを利用することで、遅延時間を減らし、エラーをなくすことが可能です。
APMの分野は理解が難しいよね。
競合他社もCiscoやMicrosoftなど競合がひしめく分野だよ。
Digital experience
Webおよびアプリケーションでのユーザー体験を可視化し、ビジネスを与える影響を把握します。ユーザの製品の使用方法を把握した上でユーザーが直面する問題を迅速に解決することができます。
Security
データドッグのセキュリティプラットフォームは、リアルタイムな脅威検知機能および継続的な監視機能を有し、セキュリティ機能にスピードとスケールのメリットをもたらします。
【データドッグのセキュリティー機能】
- スケジューリング型ではなく、常に攻撃を検知する常時監視型のセキュリティモニタリングにより常に監視
- 強固な検知機能と不正アクセスに対応し、速度も維持
- 状況に応じたセキュリティシグナルを表示・相関させることで、攻撃経路を再構築し、環境を保護することが可能
Platform
データドッグが2020年に入って、力を入れて取り組んでいることです。
今まで紹介してきたインフラ、ログ、セキュリティ、ネットパフォーマンスなどのデータを1枚でまとめて見ることができます。ワンクリックでパフォーマンスの概要やビジネスの指標をまとめて表示することできます。
すぐに使うことができるテンプレート化したダッシュボードを編集ショートカットによりすぐに使用可能です。
また、データドッグに搭載されているコラボレーション機能を使用することで、組織内および外部のチームとも共有することができます。
Datadog(データドッグ)の業績
ここから、データドッグの業績をも見ていきます。
- 2022第3Q決算
- 売上高・売上高成長率
- EPS
- 顧客数・顧客増加率
- 営業キャッシュフロー
2022第3Q決算
まず、直近の決算である2022第3Q決算の結果を見ていきます。
【2022第3Q決算】
- 売上高 予想 $414.26M→$436.5M ⭕️ (+61%)
- EPS 予想 $0.16→$0.23 ⭕️
【2022第4Qガイダンス】
- 売上高 予想 $446.6M→$467.5M ⭕️
- EPS 予想 $0.14→$0.19 ⭕️
【2022年通年ガイダンス】
- 売上高 予想 $1.62B→$1.652B ⭕️
- EPS 予想 $0.75→$0.91 ⭕️
今期の決算は全てクリアです。2022年通年ガイダンスはEPS・売上高ともに上方修正となりました。ハイテクグロース株にとって、難しい四半期のなかで、ピカピカの決算といえるでしょう。
売上高・売上高成長率
続いて、売上高(単位は百万ドル)と売上高成長率を見ていきます。
売上高は右肩上がりです。売上高成長率は60%台に減速です。今後成長率が再加速するかどうか注目です。
EPS
続いてEPSです。
EPSは前四半期を若干下回ったものの、きっちり利益を残すことができています。今後も継続して利益を残すことができるか注目するべきです。
EPSについて、コンセンサス予想も大きく上回っています。
顧客数・顧客増加率
続いて、顧客数および顧客増加率のグラフです。
前回の決算と引き続き、顧客数は徐々に増加しているものの、顧客増加率は鈍化しています。SaaSモデルにおいて、 NRR(売上維持率のことを指し、来年同時期に確実な売上見込みのこと)が大切な中で、顧客を確保できないと、将来的に発生する利益減少が懸念されます。
営業キャッシュフロー
最後に、営業キャッシュフローをみていきます。
きっちり営業キャッシュフローは残すことができています。
Datadog(データドッグ)のリスク要因
これまで、データドッグのプラス要因を紹介してきましたが、負の側面(リスク部分)も紹介しておきます。
- 売上高成長率の鈍化
- 競合企業が多数あり
- 顧客数増加の鈍化
Datadog(データドッグ)の株価
データドッグの株価は以下の通りです。
10月までは、$80〜$110付近を推移していましたが、今決算の発表を受け、一気に売られました。良決算とはいえ、ハイテク企業の投資環境は逆風が続いています。(2022年11月6日時点)。
終わりに
今回は、神決算を連発するデータドッグについて調べてみました。
ここ最近で、勢いのあるSaaS企業で注目すべき企業の一つです。ただし、値動きはかなり激しいため、投資をする上では慎重に検討する必要がありそうです。
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