こんちゃす!20代ひよっこ投資家るしふぁー(@rushifer_hiyoko)です。
今回は、製薬株について、記事を書いてみようと思います。
ところで、なぜこのタイミングで製薬株?と疑問をもった読者もいらっしゃると思います。その理由も含めて記事を書き進めていきます。
【こんな方に記事を読んでほしい】
- 製薬株に投資したいと考えていた人
- なぜ、製薬株を買うべきか知りたい人
- そもそも製薬株について知りたい人
製薬株の特性を記載しつつ、おすすめしたい製薬株について、紹介していこうと思います。
製薬株の特徴とは?
まず、製薬株の特徴を説明していきます。
製薬株は景気に左右されにくい
製薬株の特徴として、まず挙げられる特徴として、景気に左右されにくいセクターと言えます。
例えば、2020年のコロナショックを例にとってみると、S&P500の下落幅は、最大35.4%(3393→2191)であったのに対し、製薬株を集めたETFであるIBBの下落幅は、最大24.3%(121.86→92.15)と下落幅は小さめです。
株価に影響が少ないのは、景気に関係なく薬の需要があるからです。
好景気だろうと、不景気だろうと薬は買うよね。
そうだね。ちなみに、こういう景気に強い株のことを
ディフェンシブ銘柄と呼ぶよ。
製薬株は多く配当を出す
製薬株は多くの配当を出す傾向があります。
下の表は、製薬株は赤字、主要株は青字で表しています。
銘柄(製薬株) | 配当利回り | 銘柄(主要株) | 配当利回り |
ファイザー | 3.92% | アップル | 0.68% |
メルク | 3.35% | マイクロソフト | 0.9% |
アッヴィ | 4.42% | マクドナルド | 2.27% |
製薬株が比較的配当が高いことがわかります。
高配当のため、配当金目当てで保有している人も多くいます。ファイザーなどの株価は比較的マイルドな動きであり、安定なキャッシュフローを生み出してくれます。
製薬株は新薬開発および薬害の影響を受ける
製薬株は、開発している薬の面で、多方面から大きく影響を受けます。
イメージしやすいのは、新薬開発です。
新薬を開発すると、投資家の期待は一気に高まり株価にポジティブな影響を与えることが多いです。
一方、薬害はネガティブニュースで、開発した薬に強い副作用が生じたりすると、投資家にとって嫌気がさしてしまい、その株は売られる傾向があります。
製薬株をなぜ買うべきなのか?
投資には明確な答えはありません。したがって、特定の銘柄やセクターを推奨したり、買うべきだと断定的な表現は避けますが、製薬株について、買う妙味はあると思います。
その理由として、景気後退局面を迎える可能性があるからです。
アメリカの予想GDP成長率は、2021年は+7.0%、2022年は+3.3%とかなり強気の数字です。
また、目先の物価指数の数字も好調で、記事執筆時の2021年7月において、アメリカの経済状況が良好と言えます。
しかし、これから2022年、2023年と経過するにつれ、予想GDP成長率が鈍化していることから、グロース株低迷のシナリオの可能性もあります。
すなわち、長期的な目線で見てみると、コロナ特需の2021年から、経済成長が鈍化することを予想されるので、グロース株とは対照的な製薬株を買っておくことはありだと思うのです。
製薬株のおすすめ3選
それでは、おすすめの製薬株を紹介していきます。
ファイザー(PFE)
1つ目の製薬株は、ファイザー(PFE)です。
コロナウイルスのワクチンを開発した企業として、有名になりました。
ファイザー社は、米国ニューヨークに本社があり、1849年に創業しました。米国では、最大の製薬メーカーで、世界で2番目の売上高を誇っています。
主な開発品目として、以下のものが挙げられます。
- ワクチン(コロナウイルスなど)
- 内科系疾患(変形性関節症や肥満症など)
- 炎症性免疫疾患(梅毒、アトピー性皮膚炎など)
- がん(白血病や卵巣癌など)
- 希少疾病
ワクチン以外にもさまざまな領域で開発が行われていることが分かります。これは、モデルナなどの他のワクチン銘柄と比較しても、分散が効いているといえます。
続いて、売上高です。
2021年は、ワクチン部門の売上が大きく増加しました。2021年第1四半期は前年同期比+21.6%となり、かなり上昇しました。
続いてEPSです。
2020年は下落傾向でしたが、2021年に一気に上昇しました。これも、ワクチンの恩恵を受けており、確実に利益を伸ばしていることが見て分かります。
続いて、株価です。
5月の高値をブレイクアウト。ヨコヨコのレンジ相場を抜け、面白い状況になったと言えます。(7月21日時点)
ここで、ファイザーをまとめてみます。
補足情報も追記しておきます。
アボット(ABT)
2つ目の製薬株は、アボット(ABT)です。
アボットは、総合医療のメーカーで、さまざまな領域で活躍をしています。
1900年、イリノイ州で設立。主要事業は、医薬品、診断製品、栄養製品、医療機器の4つに分かれています。
- 医薬品:心疾患治療薬、女性ホルモン調節薬など
- 診断製品:血液腫瘍(白血病)、呼吸器ウイルスなど
- 栄養製品:成人向け製品
- 医療機器:糖尿病関連製品
以下、FreeStyleリブレと呼ばれる糖尿病患者に特化した製品です。
糖尿病患者の血糖値をコントロールするため、血糖値情報を「見える化」した製品です。
続いて、売上高です。
綺麗な右肩上がりです。
続いて、株価です。
週足及び月足のチャートで見ると、右肩上がりです。
ここで、アボットをまとめておきます。
補足情報は、以下の通りです。
バイオジェン(BIIB)
3つ目の製薬銘柄は、バイオジェン(BIIB)です。
アルツハイマー治療薬として、「アデュカヌマブ」がFDAにより承認(あくまでも仮承認)されたことで、一躍有名になった銘柄です。といっても、バイオジェンは、アルツハイマー治療薬のみではなくさまざまな薬を開発しています。
バイオジェンは、深刻な神経疾患や神経変性疾患、またはそれに付随する疾患を抱える人々をターゲットとした治療法の発見、開発を行っているバイオ医薬品企業です。
主に、次の症状にフォーカスした薬を開発しています。
- 多発性硬化症(MS)
- 背髄性筋萎縮症(SMA)
- パーキンソン症を含む運動障害
- アルツハイマー病
さまざまな領域で開発を進めています。
また、2020年は、他企業と連携、買収など積極的に行っており、2020年の3月には、ファイザーから精神疾患および神経疾患の患者のため開発された、BIIB118を取得。パーキンソン病の不規則睡眠覚醒リズム障害の治療薬として開発をしています。
続いて、売上高です。
2019年までは増加しているものの、2020年は微減です。
続いて、株価です。
アルツハイマー薬の「アデュカヌマブ」承認ニュースを受け、一日で38%上昇するも、その後はスルスルと下げています。
ここで、バイオジェンをまとめておきます。
補足情報は、以下の通りです。
終わりに
近年、コロナウイルスの大流行に伴い、ワクチンなどの薬に関して身近になっている中で、割安に放置された薬品株が注目の的となっているように思えます。
グロース株が業績及び株価が好調な中、ディフェンシブで割安な製薬株にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、私もこの機会にファイザーを買ってみました。(バイオジェンは損切りしました、、、)
皆様の少しでも参考になれば嬉しいです。
ではでは。
※あくまでも、特定の銘柄を推奨しているものではありません。
【参考文献】
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